『哲学から学ぶ パートⅠ』

沖縄県在宅就業支援センター

2011年07月24日 10:00

こんにちは。

沖縄県在宅支援センタースタッフです。

突然ですが・・・
哲学は人生の真理と向き合う学問です。
哲学から、今を生きるさまざまなヒントがいろいろと隠されていることがあります。

以前、ソクラテスに関する本を読んだことがあるのですが、
ソクラテスと聞いて最初に思い浮かべるのが悪妻クサンチッペかもしれません。
クサンチッペはソクラテスにいつも口うるさく、ときには夫に水を浴びせるなどの
悪妻ぶりを発揮したことで知られています。

ここまで書けば夫がガマンすることが大切であるという結論に達しそ
うな勢いですが、そうではなく夫婦円満のコツはソクラテスを哲学者として
有名にした「問答法」にヒントが隠されているというのです。

ソクラテスは平凡な石工でした。
ところが友人がデルフォイの神殿でたいへんなお告げを聞いてしまいます。

「ギリシャにソクラテス以上の賢人はいない」

そのことを友人から聞いたソクラテスは自分で確かめるべく当時賢者と呼ばれる人に
「正義とは何か」、「善とは何か」と聞いて回ります。
賢者は知ったかぶりをして説明しようとするのですがソクラテスに
うまく説明することができません。
ソクラテスは賢者と言われている人たちよりも自分の方が賢いかも
しれないと思うようになりました。

なぜなら、彼らは知ったかぶりをしている時点でそれ以上何も知ろう
としなくなっているからです。
ソクラテスは知らないことを自覚しているからこれからいくらでも
学ぶことができるからです。

 これが有名な「無知の知」です。

もし、今の時代にソクラテスがいたならきっとこう伝えるでしょう~

「何でもかんでも知ったかぶりしてパートナーを言い負かそうとしていま
 せんか。自分は何でもパートナーのことを知っているという発想を捨て
 るべきです。謙虚になって相手のことを知ろうとする努力が必要です。
 そうすることでほんとうの気持ちを理解する環境が整います。
 私のことをどう思っているんだ?返ってくる答に怒ってはいけません。
 冷静に真摯に問いかけるのです。口論ではなく哲学をするのです」

皆さんも哲学の本、読みやすく、わかりやすい本もいろいろありますので、
読んでみてはいかがでしょうか?
次回もまたお一人紹介しますね!