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『哲学から学ぶ パートⅣ』

こんにちは。

沖縄県在宅支援センタースタッフです。


哲学から今を生きるさまざまなヒントがいろいろと隠されていることがあります。
前回まではソクラテス・デカルト・カントと続きましたが、
今回は最終回の「ヘーゲル」です。

人生80年とよく言いますよね。
そのちょうど中間地点の40歳という年齢って、まだまだ若いようで
しかし、20代30代のように身体はついていかない、という微妙な、中途半端な
肉体的にも精神的にもアンバランスな時期だと思います。

40歳は論語で「不惑」と言うそうです。
でも現代を生きる40歳はみな、まだ迷っているのではないでしょうか。
40歳にもなると人生は若い頃感じていたような永遠でもなく、終わりも見えてきます。

かといって、まだ先があるようにも思えます。いわば、いちばんやっかいな時期です。
体力的にも曲がり角です。
見た目はどんなに若くても衰えは避けられません。
なんとか折り合いをつけて生きていかなければつらい人生が待っています。

そこでヘーゲルの登場です。

ヘーゲルはあらゆる問題は解決できると説きました。
個々が抱える問題は、足かせどころか、こやしや武器にすらなるとまで言い切っています。

彼の思考法の代表は「弁証法」です。
以前お話した
ソクラテスは「問答法」で論理矛盾を発見するところに主眼がありました。
いわゆる問題発見型の思考法です。
一方、
ヘーゲルの「弁証法」は、問題が生じたときには一段上のレベルに
到達することで解決することができるという問題解決型の思考法です。
「弁証法」は、一見相容れない二つの対立する問題をどちらも切り捨てることなく、
両方の主張を取り入れていく新しい解決法です。
矛盾や問題だからといって容易に切り捨ててはいけません。
アンチテーゼ(矛盾や問題点)もテーゼ(物事や課題)も、ともに取りこんでいきます。

つまり、40歳・40代というのは、こう考えればいいのかなぁと思います。
「40歳という歳が受け入れられないのは3つの問題があるからです。
1「残された人生が永遠でないこと」
2「人生は誰もが偉業を成し遂げるものではないこと
3「肉体の衰えは知らないうちに進行している」ことの3つです。

これらから逃れるのではなく、あえて受け入れてポジティブに転換しましょう。
人生の時間は永遠でないからこそ充実するです。
偉業を成し遂げるよりもまわりを幸せにすることの方が大切だと考えられませんか。
肉体の衰えゆえに無理をしないで豊かな時間を過ごせるよういろいろ工夫しましょう。
これらを乗り越えることで他人に優しくすることができるようになるのです」
問題だからといってあきらめてはいけません。

ヘーゲルならこういう風に考えるだろうなぁっと思いました。

皆さんも哲学の本、読みやすく、わかりやすい本もいろいろありますので、
読んでみてはいかがでしょうか?

『哲学から学ぶ パートⅣ』


Posted by 沖縄県在宅就業支援センター at 2011年08月11日   10:00