
憧れます

こんにちは。沖縄県在宅就業支援センタースタッフのヨシです。
私は歴史的な格言や名著の一説を軽々とそらんじることのできる人に憧れます。そのときの状況や心情にぴったりのフレーズをサラッと披露されるとほぉ~っと感心してしまいます。
先週、日頃から懇意にさせてもらっているある写真家さんと話をする機会がありました。
その中で「自分は○○さんみたいな写真が撮りたいのに、なかなかうまくいかなくて」という相談をアマチュアカメラマンからよく受けるそうです。
そういうときに紹介するのが 金子みすゞの詩 「私と 鳥と 鈴と」 だそうです。
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように、
たくさんうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
「私と 鳥と 鈴と」 金子みすゞ
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように、
たくさんうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
「私と 鳥と 鈴と」 金子みすゞ
誰かのようになりたいと思う必要はない、みんなそれぞれでいいんだよ。
とやさしく諭されるような詩です。
その写真家さんのお宅は床から天井まで壁いっぱいの棚という棚にぎっしりと本が積まれています。仕事柄写真集がほとんどですが、ほかにも哲学書や詩集、紀行文など、興味深いラインナップで背表紙を追いかけるだけでも飽きません。人柄というかその人の思想的基礎が伺えておもしろいです。
付け焼刃ではないしっかりとしたこういうバックグランドがあるため、いくつもの引出しの中から金子みすゞの詩を一瞬で取り出せるのでしょう。
私も本は好きですが、風通りのよい部屋のように右から入って左から抜けるだけになってはいないか心配です。その途中には出来の良い網戸かフィルターかがあって本の栄養分をどうかすくいとっていますように。
本から得られることの量や質は人によってちがうのでしょうか。それはどうしてそうなるのか。国語の成績?、理解力の差?、想像力も関係しているのでしょうか。
読書の効果は人ぞれぞれで、その一説を暗記してしまう人もいれば、影響を受けてはいるがわかりやすい形に出てこない場合もあるかも知れません。いずれにしても本からもっと力を得たいならやっぱり本を読むしかないように思います。
読みかけのまま放り出していた本にまたチャレンジしてみようかなと思います。
沖縄県在宅就業支援センタースタッフ ヨシでした。
Posted by
沖縄県在宅就業支援センター
at
2012年07月13日
10:00